takanoひねもすのたり

ヤギと男と男と壁とのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ヤギと男と男と壁と(2009年製作の映画)
3.0
アメリカに実際あった超能力特殊部隊についての本「実録・アメリカ超能力部隊」を基にしたブラック・コメディ。

リン(ジョージ・クルーニー)がボブ(ユアン・マクレガー)に「ジェダイの騎士」を説明してたり、映画「フルメタル・ジャケット」のパロがあったり。

60~70年代のヒッピー、ニューエイジを取り入れた新地球軍の設立、訓練描写は真面目なバカバカしさ。
本部の壁にはイルミナティのシンボル。
これが実話なら別の意味で当時の米軍の迷走が振りが怖い 笑

元々超能力部隊という胡散臭いネタだしホラ話的に観てバカバカしさを楽しむ内容かと思っていたら大分違ってた。

LSD投与して錯乱する隊員、捕虜に対する実験、あとヤギ。
また終盤の基地の隊員がLSDでキマった場面は笑えるというより困惑。

ヘリ逃亡後のオチはその描写があった方が良かったと思う…ぼんやり困惑したままで取り残された。
ブラックな部分への理解が足りなかった自分の不勉強さのせいだけど、観た後の印象が薄い…キャストが豪華なのに。

ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシー、それぞれいい持ち味を出してて流石の演技でした。