グレハニスト森田

くもとちゅうりっぷのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)
4.1
1942年にディズニーは「バンビ」を制作していたというのを聞いたとき、アメリカなんかに勝てるはずがないと思ったが、全然負けたなかったことが本作でわかり、なんとなく誇らしい気持ちになる。

ディズニーの短編「花と木(1932)」を大分意識しているのではないかな、と予想してみたり。
この時代は動植物にキャラクター付けるのがアニメの王道だったんだろうか。
てんとう虫の女の子は可愛らしさの中に、生々しさというかなんとなくのエロスを感じさせるものは確かに存在していて、「萌えの起源」とか考察されてるのもまあ納得。
みのむしも実に可愛らしく、諸外国とは違う形で「可愛らしさ」を追求していたことを想像させる一作。
劇中歌も一度聴いたら暫く脳内再生され続ける中毒性あり。
15分程度でもキャラクター性って凝集できるんだなぁ。