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北の国から'87初恋のsingerのレビュー・感想・評価

北の国から'87初恋(1987年製作の映画)
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田中邦衛さんの追悼企画として、急遽テレビ放送されていたのを観ました。
いや、観たというより、振り返ったと言った方が近いかも知れない。

自分が「北の国から」にドップリとハマっていたのは、10代半ばの思春期真っ只中な頃だったので、その時期は、心の片隅に”純”が居たし、ドラマも以降、ずっと彼の目線で見てきて、
そのまま尾崎豊もずっと好きで聴いていたし、そういう意味でも青春の1ページだったなぁと思い返しながら見ていました。

特に、れいちゃんとの初々しくも、淡く儚い恋模様が、とっても切なくて、
ドキドキしつつも、心がキュッと痛くなるような、そんな詩篇のような1作だったなぁと思います。
個人的には、「’89帰郷」、「’92巣立ち」の2作品が、特に思い入れがあったのは、
やっぱり自分が純の目線で、このシリーズを見てきたからだと思うのですが、
今回の「’87初恋」で、やっと五郎の想いがわかるようになってきたのか、
ラストシーンは思わずホロリときてしまいました。

また、最初のテレビシリーズから観返したいなぁと思いつつ、
そしたら、きっと、もっと五郎の気持ちを感じられるようになるんだろうなぁと、
自分が親の立場から見たら、また違ったこの作品の魅力が感じられそうな気がしています。

なので、機会があれば、またTVシリーズの1話目から、振り返って観たいなぁという気持ちにさせられると共に、その作品の柱であった、田中邦衛さんの訃報に心を痛めています。

俳優、田中邦衛さん。
そして、彼の演じた黒板五郎の姿を偲びつつ、謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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