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北の国から'92巣立ちのkazu1961のレビュー・感想・評価

北の国から'92巣立ち(1992年製作の映画)
4.3
▪️JPTitle :「北の国から ’92巣立ち」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1992
▪️JP Release Date : 1992/05/22
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-187 再鑑賞
🕰Running Time : 288分
▪️Director : 杉田成道
▪️Writer : 倉本聰
▪️MusicD : さだまさし
▪️Cast : 田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子、竹下景子、いしいすぐる、岩城滉一、地井武男、清水まゆみ、ガッツ石松、小松政夫、布施博、北村和夫、南雲佑介、大地康雄、大滝秀治、今井和子、緒形直人、中沢佳仁、横山めぐみ、美保純
古本新之輔、裕木奈江 、菅原文太、神保共子、いしだあゆみ
▪️Review
〜シリーズを通して〜
故田中邦衛さんのご冥福をお祈りいたします。
田中邦衛さんと言えば代表作は「『北の国から』。1981年の連続ドラマ開始から2002年のスペシャルドラマ『北の国から 2002遺言』まで21年も続いた日本を代表する伝説的なヒューマンドラマです。本作を振り返ることによって田中邦衛さんという名優を心に留めおきたいと思います。
※TVロードショーされたからかFilmarksでも映画のカテゴリーにスペシャル8作が取り上げられています。なので映画ではないですが、スペシャル8作を再鑑賞していきたいと思います。
『北の国から』。昭和で育った私にとっては色んな意味で、日本と言う国の原風景がこの作品には多く込められていると思います。日本の家族、親子、隣付き合い、恋愛、生活風習、人生観、死生観、故郷、などなど。。。今観ても本当はもっと大切にしなければいけないことを気づかせてくれる、そんな作品です。若い頃何度も富良野に足を運びました。こんなに愛に溢れ、感涙させられる作品は他に類をみません。ほんと日本を代表する名作です(私の中では寅さんシリーズと並んで!!)。

『北の国から'92巣立ち』
スペシャル版第5作目。草太の子供は流産し、一方で純はタマ子を妊娠させてしまいます。。。生命を考えさせられます。そしてメインのテーマは子供たちの巣立ち。蛍を富良野の病院に就職させたい五郎でしたが、蛍本人は恋人の発案でもある札幌行きとの間で揺れます。純もタマ子への謝罪で五郎がタマ子へ渡したお金を“もう大人だから自分で責任を持って取るべきで”と五郎に返却しようとします。そんな二人に対して子供たちの巣立ちを大きな心で包み込む五郎の姿に胸が痛みます。。。“巣を守ってて”玲子の幻とのやりとり。子供が巣立っていくということは、こういうことなんですね。年をとると父親目線で観てしまいます。そしてそれぞれ二人の決断は。。。

裕木奈江演じるタマ子は少しトロイかもしれないけどとても素敵なキュートな女性でしたよね!

物語は。。。
東京のガソリンスタンドで働く純(吉岡秀隆)は、ピザ店に勤めるタマ子(裕木奈江)が妊娠したと知って、食事ものどを通らなくなります。しかし彼女が堕胎したと知り、駆けつけた病院で純はタマ子の叔父(菅原文太)に殴られます。急遽、父の五郎(田中邦衛)が上京し、純と共に土下座して詫びますが追い返されてしまいます。富良野に戻った五郎は、3年越しの丸太小屋づくりを断念し、大切な丸太を手離してタマ子への慰謝料を作り送ります。一方、旭川の看護学校から、父五郎の待つ富良野を素通りして帯広の恋人勇次(緒形直人)に会いにゆく螢(中嶋朋子)は、来春卒業したら五郎の期待を裏切って、富良野の病院には勤めずに勇次のすすめる札幌の大病院で正看の資格を取る気になっています。大晦日、久しぶりに帰省する純と螢を温かく迎える五郎。3人はそれぞれの想いを胸に再会しますが。。。

☆感涙ポイント
本作も号泣というよりは五郎の想いのを考えると胸がとても痛くなります。そんな切ない涙が。。。
・“金がなかった事が大きかったんだ。金が無かったら知恵だけが頼りだ、知恵と自分のだせるパワーと。。。”純が五郎にお金を返すシーン。旨にグサリときます。
・五郎が山で見つかったシーン、蛍の絶叫と純の“父さん、生きていて下さい”。。。

そして、
“誠意とは何なんだ。誠意とは。。。”菅原文太のこの台詞、名台詞のひとつですよね。

“やるなら今しかねぇ🎵ナカミゾツヨシだ!!”
しかし1作が前後編288分、かなりの見応えになってきました。一つの家族が3つに分かれて行くのでそのぶん時間は3倍ですね。

本作時点、
田中邦衛60歳 吉岡秀隆22歳 中嶋朋子21歳

▪️Overview (Wikipediaより)
東京から故郷の北海道に帰郷して、大自然の中で暮らす一家の姿を描く。脚本は倉本聰で、北海道の雄大な自然の中で繰り広げられる。連続ドラマ放送後、8編に及ぶドラマスペシャルが放映された。主題歌の作曲・スキャットは、さだまさし。

連続ドラマの好評を受け、10年単位で子役の成長を追う大河ドラマというコンセプトで、当初から長期シリーズとする予定で開始。ドラマスペシャルでは常時視聴率20%超えを記録した。全ての作品がビデオ化されている。

・TVドラマ1981年10月9日 - 1982年3月26日
・北の国から'83冬
・北の国から'84夏
・北の国から'87初恋
・北の国から'89帰郷
☆北の国から'92巣立ち
・北の国から'95秘密
・北の国から'98時代
・北の国から 2002遺言
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