ハリウッド映画の黄金時代'30年代風の良い感じで始まるオープニングから、監督のボグダノヴィッチが現代における恋のドタバタ劇を描いたスクリューボール・コメディ。
"スクリューボール・コメディ"の巨匠・ハワード・ホークスやエルンスト・ルビッチとまではいかなくとも、ボグダノヴィッチ監督作だけにファンとしてそれなりの質を期待したのだがとても残念極まりない出来である。
笑えないスクリューボール・コメディほど価値の無いものは無い、そんな荒んだ気持ちにさせてくれる作品であった。
そもそもボグダノヴィッチには面白いコメディの造り手といったイメージがなかったと後になって気がついたのだが。
ラストに登場したタランティーノがほのぼのとした気持ちにさせてくれてそこは大変良かった。