rumi

ヴィンセントが教えてくれたことのrumiのレビュー・感想・評価

5.0
素行不良の偏屈老人とその隣に越してきた痩せっぽちの苛められっ子少年のビターで優しいバディムービー。
ヴィンセントの内側に隠された優しさがせつない。
人生へのビターな味付けと思わずクスッと笑ってしまうユーモアのバランスがとてもいい。

以前から、子どもには育てることへの義務と責任を負っている親だけでなく、そこから一歩外れることを許される親以外の大人の存在が不可欠だと思っている。だからその交流を描いた映画はとても好き。
この作品のさらに好きなところは、少年オリヴァーがヴィンセントから受け取ったものを自分なりの形で彼に返すところ。そして、だからといって二人が大きく変わるでもなく、でもその後の人生が少しだけ温かく優しいものになったんじゃないかなと思わせてくれるところ。

くたびれ偏屈ジジィのビル・マーレイがなかなかにセクシー。
エンドロールは今まで観た作品の中でも5本の指に入れていいくらい粋で素敵だった。