おだまき

ズートピアのおだまきのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
5.0
動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。自分の特性を活かして生活するズートピアでは、警察は大型動物や肉食動物がする仕事。そんな中、ウサギのジュディは警察官になる夢を叶えようとする。そんな中、謎の連続失踪事件が起こり…。


ディズニー作品の中で一番好きかも!

主人公が最初街に到着するシーンは、最高にワクワクしました!
肉食動物も草食動物も、小型動物も大型動物も、一つの都市で住み分け、共存し、自分の特性を活かして生きている。理想郷のような世界!…まぁ、事件をきっかけに色々明らかになるのですが。
単純に動物を二足歩行にして人間っぽくするのではなく、動物によって身長や体格に差があって、各々に合わせた形に街がデザインされているところが好きです。世界観の作り込みがすごい!


正義感があり、信念を持つ、応援したくなるウサギのジュディ。叶わないとされている夢を叶えようと努力する姿、好き!あと、警察官への試練を乗り越える時に肉食動物と同じ腕力や体力で戦うのではなく、自分の特性を活かした戦い方(すばやさやジャンプ力を活かした動き)が描かれているところが良いなーと思いました。
そんな主人公も完全無欠の善人ではなく、悪気ない言葉で傷つけてしまうところにグッときました。


都市ズートピアも、主人公ジュディも、よくあるおとぎ話のような善悪で分けられるような話ではなく、良い面もあり、悪い面もあるという描き方が、より物語に奥行きを出している印象を受けました。ディズニー作品って勧善懲悪物語という印象が強かったので良い意味でビックリ。

バディものとして観ても楽しい!ウサギのジュディとキツネのニックの関係性、好きー!!性格も境遇も違う2人が目的のため共闘するのをウキウキしながら観ていました。

サスペンスとしてもよかったです!15分前くらいの何気ない会話や映像が伏線で次に繋がっていく感じ!忘れかけた頃に再登場するキャラクター!


キャラクターは可愛く、舞台はワクワクする街で、ストーリーは練り込まれていて、テーマもしっかり伝わる。
ディズニーってすごいな、一流だなと改めて感じた作品でした。

2021-28 レビュー200本目
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