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ズートピアのEditingTellUsのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
3.5
March 1st

Walt Disney Animation作品。
2017年アカデミー賞長編アニメーション賞受賞。

日本でも世界でも爆発的人気を博した作品。なんと興行収入は1000億円以上。

Disney Animationといえば、一番最初に思いつくのは、ミッキー。そしてプリンセスたち。順序的に言うと、ミッキー、プーさんで始まり、いろいろなプリンセスたちが世界中の女の子たちを虜にして来た感じ。
そして本作。原点回帰!動物たちが暮らす現代社会のような世界を表現。ちゃんと現代社会での問題点や、矛盾、また歴史なんかも含むストーリー構成はさすが。たぶん、誰かこういうストーリーやコンセプトを考えついた人はこれまでにいるだろうが、Disneyだから、この時代だからこそここまで完成度高く作り上げられた。
その一番の要因は、CGの急速な発展。Pixerと共同制作の"Monsters, Inc."であのフラッフィーな毛皮を完成させてから、さらにその技術を進化させた。"Monsters, Inc."のときは、モンスターということもあり、人形のようなふわふわな毛を表現していたが、本作では、何十種類といる動物たちのそれぞれの毛を表現しているところがとんでもなくすごい。100万本もの毛を一匹のキャラクターに施したらしい。途方も無い作業のように感じるが、そういう革新をおこしてこそ、ここまで発展して来たのだろう。

トムとジェリーのようなその時代のテンポ感、笑いの感じがどの世代にも受ける要因。わかりやすい内容かつ、それぞれのエピソードに社会的テーマを含んでいて、みていて、滑稽で面白い。さらに、映画ファンにはたまらない、わかりやすいオマージュも沢山出て来て、見ていて楽しい。これこそがDisney Animationの真骨頂。

アニメーションがどんどん実車に近づいていっているのは明らかだが、それゆえ、撮影の現場で働く人たちのても借りながらアニメーションを作っている感じがして、アニメーションの時代がどんどん変わりつつあるなと感じている。実車では表現できないスピード感やサイズ感を遊んでいるかのように散りばめるあたりが、なんだがジェラシーを感じる。

今後のDisneyが、一旦原点に帰って、ファンタジーを描くのか、それとも、時代の流れとともに、未だ触られていない宇宙という大きなテーマへと踏み出していくのか今後も楽しみ。