想像していた感じと違ってよい意味で裏切られた！
もっとファンタジー色が強いかと思ったら、単に人間を獣化しただけの至って真面目な物語で、さらに差別的な啓蒙が強く練りこまれてて素晴らしかった
「見た目や思い込みで判断しない」が大筋だと思うが、最初の時点から、ジュディの我の強さ？に不快を感じつつ、さらにニックの方に強く共感し思い入れながら見てしまう所でお察し☆
ジュディ視点から見れば「窮鼠猫を噛む」的なモノにも見れるのかもしれないが、確かに警察達の中から見れば小さいウサギでも、一般市民の中にいるネズミ達の世界に置いては、ウサギも恐竜レベルで凶暴さを見せつけてしまっている
「肉食獣だから狂暴化する」「遺伝子ＤＮＡレベルで因子がある危険性がある」と一部を切り取っただけの情報で世間が鵜呑みにする異様な状況…
ヒツジの副市長も耐えてきたのだろうと思う
そして副市長が「肉食獣を隔離したい」という気持ちも分からなくもないし、むしろそこに至るまでの事を思えば納得は出来てしまう
日本もズートピアみたいなもので、宗教戦争はないし、比較的人種差別はほぼ少ないし、表向きは共存できているように見える
けれど「100％無い」とは言い切れない点や、思い込みや畏怖等も含めての固定概念に対する無意識化による注意喚起がなされているようで「思ったより深く作ってあるなぁ」と思った
ニックの「傷付くのをやめる」のはとても強いと思う
しかし反面とても悲しい…、だっていわゆる「全てを諦める」ということで、信用をしてないということだから…
ニックか切なすぎて、でも懐が大きくて凄く好きだなぁ♪
