現実逃避帰国準備

ズートピアの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.5
ノリノリ音楽アニメーション映画で思い出した『Zootopia』だけど、沢山の歌が出てくるわけではなかった。Shakiraの「Try everything」で、ノリノリのイメージがあっただけ。ズートピアへ行く列車の中で聴いてるシーンと、最後のダンスシーンでノリノリ。娘と良く歌ったなあ。

小さいうさぎが警官になれるわけないという偏見にも負けず、本物の警官になる夢に向かって頑張るうさぎのJudy Hoppsと、小さい頃に心に傷を負って他人を、、、じゃなかった他動物を信じなくなったきつねのNick Wildeがだんだんと信頼し合い、友情が生まれて行く。

子供向けディズニー映画だけど、犯罪、陰謀、偏見、差別と社会的問題を扱った珍しいストーリーで、捻りが入ったサスペンスもあり、笑いもあり、見応えがある。

最近のディズニーは、他の映画のパロディやディズニーキャラクターをカメオで登場させたりしてて、話題性を高めている。この『Zootopia』でも、一回観ただけでは気がつかない事が散りばめられていて、何回も観る様に仕向けられている。まあ、ディズニーの策略にまんまと引っ掛かっても、楽しけりゃ良いよね(笑)

スポイラーアラート↓





子供には見せられないRated-Rの映画『ゴッドファーザー』のパロディは、大人だけにウケるね。

植物から神経性毒薬を作り出す犯罪、白人至上主義者ならぬ非捕食動物至上主義のヒツジのベルウェザーが捕食プレデター達を陥れ排除しようとする陰謀、と子供には難しそうなストーリーだけど、共存精神や「みんな違ってみんないい」というメッセージが子供達に伝わる。「ぼくときみ」の歌詞を思い出した。いい歌だよね~♪

笑った所↓

「First, we need to acknowledge the elephant in the room.」と署長が言って、みんなが緊迫した表情になり、”誰もが知っているけど誰も触れたくない重大問題”という意味のイディオム "elephant in the room" だと思わせといて、、、「Francine、、、Happy birthday♪」と部屋にいるゾウにハッピーバースデー♪と言うシーン。このシーンの日本語字幕や吹替はどうなってるのかなあ?と英語イディオムのジョークが出てくる度に思う。

擬人化した動物達の世界で、動物達が服を着ないというナチュラリストクラブのシーン。裸の動物達を見てて本当にこっちも恥ずかしくなる(笑)

DMVのシーンは、子供にも面白いと思うけど、DMVのスローさを知っている大人達は、Judyが「What! they're all sloths⁈」とショックを受ける所で大爆笑した筈。でも、DMVから侮辱Insultingだとクレームされたんじゃないかと思う。これ観てから、DMVへ行く度に職員達をナマケモノSlothだという目で見る様になっちゃった。

ナマケモノのフラッシュがスポーツカーを飛ばしてスピード違反で捕まるシーンがオチ。