ゆっけ

モアナと伝説の海のゆっけのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
5.0
『モアナと伝説の海』
2D字幕【極上音響上映】にて。

《もっと遠くへ》

素晴らしかった。
男女の恋愛=ロマンスのないプリンセスディズニー・アニメーションです。

素晴らしい点がいくつかあるのですが、
羅列すると、、

・子孫へと受け継がれる開拓への意志が熱い
・未知なるものに挑戦する主人公の葛藤と成長がきちんと描かれている
・伝説の英雄マウイ(かっこいい変身と戦い)との冒険がかっこいい
・音楽が素晴らしい!(「How far I'll go」が意味合いを変えて何回か流れるのがとっても良い)
・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』的な胸熱展開(10分くらいですが、オマージュとして演出された戦闘シーンがあります。音楽もちょっと似ている?太鼓!)
・『もののけ姫』のような崇高な自然への描写(こちらも宮崎駿監督に影響されていると答えられています)
・ちょっとした隠れネタが多い(変身シーンに「アナ雪」の、同じ海ということ『ファインディング・ニモ』の、、さらにエンドロールにはあのゲームの、、そしてエンドロール後のお楽しみに、、、)
・ディズニーの可愛いキャラクターも今回もいます(アホなニワトリのヘイヘイ、可愛い子豚のプア。それにしても「ツイート」を使うセンスいいですよね)

『アナと雪の女王』のヒロインのアナへ全く共感できなかった自分としては、
今回は何も違和感なく感情移入できました。自然と応援したくなりましたよ!

モアナは16歳の女の子。
自分の居場所、自分は何者なのかという存在意義に悩む年頃です。

村の長である父親をいつかは継ぐ身として、民の期待に応えなくてならないというプレッシャーもありつつ、それでも海の外へ行きたいという冒険の心も持っています。

それはそうですよね。あれだけ綺麗な海の向こうに何があるか、知ってみたいじゃないですか!
本当の自分(心)を押し殺して、生きて行く辛さ。自分の中からくるこの思いは何?と悩むのですが、その気持ちがわかったシーンがとっても感動するんですよ!!!(この家族との別れは、単に冒険したいという軽い気持ちとかではなく、反抗する気持ちではないんですよ、、)

それを教えてくれるのが、
自分を第一に受け入れ愛してくれたタラおばあちゃんです。
ばあちゃんがキーといっても過言ではないです。ばあちゃんめっちゃいいよ!!

自分の祖先がやってきたあることを知ることで、自分が持っていた想いが何であったのか知り、肯定されるのですね。そのとき、再びかかるのが「How Far I'll Go」。自分の家族への「誇り」ですよね。

実は、ラストにまた「How Far I'll Go」がかかる展開があるのですが、
こちらの意味合いにも注目です。

自分が何をすべきなのか、「役割」を知るということ。自分が選ばれた「理由」を知ること。
半神半人のマウイがヒーローにこだわった理由などが重なって、ここからの展開も胸熱です。

モアナにとっての「海」。

それは、きっと自然に対する敬意や憧れ、偉大な祖先への崇拝の想いの象徴なのではないかと思いました。

自然との密接な関係にあること、祖先とのつながりの大切さが描かれている素晴らしい映画でした。3.11の今日、観れて良かったです。