ノラネコの呑んで観るシネマ

モアナと伝説の海のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
4.7
いや〜楽しかったが、ここまで思い切るとは。
遂に恋愛要素すらなくなり、歴代ディズニープリンセスで最も冒険アクション色が強い。
「海のデス・ロード」とは言い得て妙で、前半に分かりやすいオマージュシークエンスがあるが、物語の全体構造もよく似ている。
前作の雪と氷の世界に続いて、南国の澄んだ海はCGとの親和性が高い。
ここしばらくのプリンセスものの定番、「私は本当は何者か」というテーマを敵キャラに内蔵し、二重構造にするアイデアは秀逸。
ミュージカルとしての音楽性も十分で、サントラが欲しくなる。
しかし、ここまで過去路線から離れると、そもそもプリンセス括りはいらんのじゃないかな。
モアナも自分で「プリンセスじゃない」って言ってるし。
まあマーケティング的には必要なんだろうけど、実写リメイクシリーズが正統派キープなのと対照的。
21世紀のディズニープリンセスは何処へ行くのだろう。
同時上映の「Inner Workings」は、言わば「インサイド・ヘッド」の臓器版。
テーマ的に「紙ひこうき」と被るのが気になるが、結構笑わせてもらった。
いつも尿意に耐えてる膀胱くんがかわいいw
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-999.html