『もののけ姫』meets『マッドマックス』といった内容の映画。パロディ部分は流石に笑いましたが。
ジョン・ラセターが加入してからのディズニーは本当にハズレがない。というよりも名作・傑作な作品ばかりですね。
これまでのストーリー展開やミュージカル部分は踏襲したまま、新しいことへの挑戦が素晴らしい。これまであまり描かれなかった民族の話であったり、子供が見たらトラウマ必至な普通に怖いバトルシーンであったり、他作品への壮大なオマージュシーンなどは本当にディズニーなのかと疑ってしまいます。（ズートピアでも新しい社会派な部分も見せてくれました。）
特筆すべきはグラフィックで海や島といった自然の描写は素晴らしく、その中でも水の表現はグラフィックもここまで来たのかと感銘を受けます。字幕版を推す声も大きいですが、グラフィックを最大限に堪能するために吹き替えでみるのもオススメです。英語の音楽に関しては、公式がYoutubeで上げてくれています。
映画館で見て欲しい映画でした。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ少しネタバレｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
個人的には少しだけ残念な所もあり、主人公の1人であるマウイの描写がもうちょっと欲しかったですね。モアナと出会うシーンなんかは楽しい音楽シーンなんですが（2Dを交えたグラフィックが良かった）、人に囃し立てられノセられて孤島に千年も閉じ込められた悲しさを秘めたキャラクターでもあるのに、そういった悲しさはあまり描かれなかったですね。クライマックスでも、もう一つカットがあれば良かったのかなという印象です。
