ジョン ル カレ 原作のスパイ小説
の映画化。
破綻寸前の夫婦がバカンス先の
モロッコで同じ店に居たロシア
マフィアの金策をしている男と
縁が出来、軽い気持ちで彼の
頼みを引き受けた事で、ロシア
マフィアのドス黒い資金の洗浄
に加担する英国政府高官と彼ら
を追い詰めようとするMI6との
危険な諜報戦に巻き込まれて
いく。
先にル カレ原作の映画の一本
『誰よりも狙われた男』を観て
いたのでモヤッとする幕切れを
想定していたが…。
善良だが崩壊寸前の子無し夫婦
が、家族想いのマフィアの男と
の交流を通してその関係が快復
してゆくアイロニカルな展開と
MI6工作員が英国政府高官たち
を追及する動機が提示される
くだりで彼らを応援する気分
が盛り上がっていったので
溜飲の下がる大逆転のラスト
にすごく満足しちゃいました。