猫兎ゆら

レインツリーの国の猫兎ゆらのネタバレレビュー・内容・結末

レインツリーの国(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 原作が有川浩さんなので、劇場に観に行きました。観に行けて良かったです。

 見終わったあと、思わず本屋さんで原作を購入しました。

 前半と中盤までで号泣です。いつもは持ち歩いてるハンカチ忘れてたので、ポケットティッシュで代用したら、めっちゃ減りました。

 会社の女の子が、

「関西弁で「好き」って言ってみてー」



「俺は、九官鳥やオウムとちゃうで。好きって言葉は大事やろ。初めて会っただけの人に意味なく言いたくないわ」

ってとこに、きゅんとしました。ここぞって時に好きって言葉を使える男性っていいよなあって思います。好きな人には、毎日でも好きって言うし、言って欲しいですけどね!

 予告でひとみの秘密は、分かっていたので、食事とか映画のシーンで「ああっ……」となりました。秘密を知らない伸がイライラするのも解るので、(違うねん! 違うねん!)と内心もどかしかったです。

「……重量オーバーだったんですね」

 のシーンで、涙がぼろっぼろ、ぼろっぼろ出てきました。“好きな人の前では普通の女の子でいたい”という主人公の気持ちが切実に痛いほどに伝わってきたので。原作でも、同じシーンで泣きました。

 そして、そうなんですよね。関西弁で怒られると普通に怒られるより怖さ倍増……と関西の私でも思います。旦那がちょっと機嫌悪いだけでも「……怒ってる?」と聞いて、ビビりますもん(泣)

 メッセージでの喧嘩のシーンも終始、涙が止まらず……途中から呼吸がうまくできず、頭が痛くなりました。伸、いい子で。けど、つっぱねるひとみの気持ちも分かるし、ここでも、またまたもどかしい!

 ヤンキーに飛ばされてからは、(おいおい…)ってなりました。さすがに言い過ぎってなったのと、タイツの話で、ひとみの行動が読めました。

 モテ子ちゃんの恋愛偏差値の高さは、(おおお……!)となりました。こういう可愛い女の子、イラッとするけど、憧れますね♡

 会社のシーンでは、こういうエロジジィおるよな。あるある。でした。連行されるのには、ざまあみろwってなりました(笑)

 ラストのもうひとつ……のとこは、キューン♡でした。ショートカットになった西内まりやさんが可愛かったです。これで、このキャストかあと納得。

 原作、このレビュー書きながら読み終えましたが、原作と映画の相違がちょくちょくあります。原作のほうが、心理描写とか会話とかが細かく書かれているので、原作派でした。

 有川浩さんの文章は、読みやすいし、考えさせられること。名言が多いので、好きです。

 映画で通天閣とか大阪駅とか見慣れた景色が出てきたのは、嬉しかったです。

 ただ、ひとつ、どうしても玉森くんの関西弁だけは、違和感しかなかったです。正直、関東人が使う関西弁で下手くそでした(^^; 名探偵コナンの平次みたい(笑)←

 この作品では、障害のある人との距離感、認識、付き合い方。言葉の使い方、大切さ、人をひたむきに愛すること。など色々、大切なことを考えることができました。

 伸が魅力的でとても素敵な男性やなあと思いました。顔は、こんなにイケメンじゃないけど、自分の旦那みたいな性格やなあ…と思いました(笑)

 2015年最後の劇場観賞映画。とても良かったです。来年も素敵な映画に出逢えますように*

 久しぶりに真面目に感想を書いたら、二時間もたっていた優良でした。


2015.12.24
猫兎ゆら

猫兎ゆら