イチロヲ

温泉こんにゃく芸者のイチロヲのレビュー・感想・評価

温泉こんにゃく芸者(1970年製作の映画)
3.8
生活困窮のため一時凌ぎの芸者になった娘(女屋実和子)が、名器ミミズ千匹を駆使しながら、名声を上げていく。東映のお色気芸者シリーズ第3弾。舞台は石川県の片山津温泉。

主人公の親父(殿山泰司)が経営していた避妊具工場が倒産するところから物語が始まる。芸者として独り立ちする娘の姿と、前代未聞の「こんにゃく風呂」の完成に腐心する親父の奇行を並行線で追っていく。

時代劇・現代劇に関係なく、常に全力疾走のお大尽遊びを見せてくれる上田吉二郎が素晴らしい。クライマックスにおける、主人公と小松方正のセックス・バトルもまた、バカバカしさの中に切なさとやるせなさが同居している。

「ぬるんぬるん、ぺろんぺろんぺろん」というテーマ曲が秀逸。いつかはフル音源を手に入れたい。また未クレジットながら、どこかに土方巽が出演しているとのこと。残念ながら私は確認できず。