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真・仮面ライダー 序章のピッコロのレビュー・感想・評価

真・仮面ライダー 序章(1991年製作の映画)
3.5
子供が観てはいけない仮面ライダー

誰にでも幼い頃にどうしても見たくて仕方がなかったが、結局見ることはできず記憶から消えていった作品があると思う。自分にとってこの作品がそうである。仮面ライダーの本か何かに載っていた真仮面ライダー。ジャケ写からもわかる通り、ほとんど怪人である。その衝撃的なビジュアルになぜか幼い自分は惹かれていた。得体の知れないものに子供って興味を示すからね。幼い頃はレンタルビデオ店によく連れて行ってもらってたが、何故か借りなかった。実はそこまで観たい作品ではなかったのかもしれない。それでも記憶の片隅に、この作品はぼんやりと存在していました。
あれから20数年後、やっと念願叶って観ることができたのである。

幼き自分よ。やっと観れたよ。

さて、鑑賞することが出来たのはいいのですが子供が観てはいけない作品でした。多分、小さい子供が観たらトラウマになると思います。
大人向けに作られた仮面ライダーでした。

血しぶきブッシャー、首引っこ抜き、謎のヌードシーンと子供には観せられないシーンの連続。変身シーンも顔が裂けたり、人間からどんどん怪物になっていったりと衝撃的でした。でも、こういうの好きなんで面白かったです。

真仮面ライダーは、変身ベルトもなくスーツもありません。
人間から徐々に、ジャケ写のような姿に変身していきます。石ノ森先生の漫画版「仮面ライダーBLACK」まんまですね。ストーリーもどこか悲しい悲劇的な内容のため石ノ森先生の作風にかなり近いと感じました。
だから、真実の仮面ライダーなのかなって思ったり。
そして、この作品。序章とありますが、続編はありません。
なので、これからなにかが始まるぞ。で終わります。

非常に挑戦的で興味深い作品でした。ちょっと変わった仮面ライダーが観たいときには迷わずこの作品を・・・。

最後に、この作品の冒頭に石ノ森先生が出演されていました。
動いてる姿を初めて観たので凄く嬉しかったです。
ここだけでも観たかいはありました。

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