助ベージュ

真・仮面ライダー 序章の助ベージュのレビュー・感想・評価

真・仮面ライダー 序章(1991年製作の映画)
3.6
2023年3月17日(金)18:00
『シン・仮面ライダー』公開

日曜日まで観に行けない(友達との約束やネット予約や金銭的…)の鬱憤を晴らすべく、最速上映と同時刻に本作品『真・仮面ライダー』を久しぶりに鑑賞。
元々好きな作品ではあるが、今回は半分ヤケで観始めたけど、やっぱり大好きな作品。

初代仮面ライダーのリメイク・リブートともまた違うものも、「バッタの」「改造人間」「正義の為の同族殺し」「悲哀」etc.『仮面ライダー』の背骨を引きずり出し剥き出しにした作品。バイクアクションやライダーキックや変身ベルトなどヒロイックな部分は削ぎ落とされ、はっきり「バッタ怪人」映画。しかし確かなヒーロー誕生譚。

良くも悪くもとにかく“大人向け”。リアル(生々しい)。直接的な性表現があったり“過剰な”グロ表現が多いって訳じゃない(個人差)が、大人(おっとなぁ~)なテイスト。故にこの作品に初めて出会った中学時代は最高の背伸び感。
そして深く刻まれたフェティッシュ。

イジリの槍玉としてよくあげられる本作だけど、開幕早々の「怪人の主観視点」や「炎上する改造人間」そして「変身」「戦闘」シーンなどなど、好きとか嫌いとかの次元じゃない一度見たら忘れられない“スゴイ映像作品”。
特に「変身シーン」もとい「変貌シーン」とライダーキックに代わる「必殺技(トドメ)」は伝説。
対怪人に凝り固まらず、人間だろうとある極悪人を“限りなく化物に違いヒーロー”として“理性のもと”ズタズタにするのも正直爽快。

再現性困難な
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