kaspar

アフリクテッドのkasparのネタバレレビュー・内容・結末

アフリクテッド(2013年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

結構信用できるオースティンファンタスティックフェスでホラー映画部門賞(実質グランプリ)っつーことで、かなり期待して観てみたけど、余裕でハードルを越えてきたよ!
クロニクルに続くとか言われてるけど、個人的にはクロニクルより好きやね、コッチはほんまに低予算(コッチは五千万以下クロニクルは低予算といっても15億)やしね。
まぁ、そんなことはどーでもいい(なら書くな)ので内容について。
パッと見で印象的なのが上下運動の映画になってるってことっすね、いわゆる重力の映画です(はぁ?)高所恐怖症設定のクリフがスカイダイビングで「落ちる」ことから映画が始まるのは、この映画が重力の映画であり、昇って落ちる映画であることを示してます(クリフの結末がああなるのも勿論このシーンにより必然となります)、多分ね(多分かいな)
重力から開放される高揚感、重力に絡み取られて堕ちる絶望感、執拗に重ねて重ねて昇ったり堕ちたりを見せることで、感情、精神が不安定になっていく様を描いてます、ほんでまぁそれが、人間性についての物語ともなっとるわけです、多分ね。(人間は手から滑り落ちて死ぬ、それを主人公主観で見せるとか描写がいいよね)
予算都合からくるPOVやろけど、POV(主観)だからこそ魅せやすい「動きによる物語の表現」が最大限に活かされてます。そしてPOVの欠点(引きの画がつくれない、設定にリアリティを持たせるのが難しい)についても、まぁ全然問題ないレベルにある(あるのか?)のも(低予算らしく)練りに練った感があっていいね。
なんかだらだらといつまでも続けてしまいそうなんでこれで。
あ、あと娯楽映画として、ダークヒーロー誕生ものともなってるのもいいよね。
ま、とにかく面白かったです、はい。
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