すごいなあ。
カットや照明がいちいちアート。
美しいのにファンタジックなワケじゃなく、リアルさは保ってるのに対象物や色味がすっぽり黄金比に収まってる。
リアルさは俳優陣の演技力と美術監督の腕の賜物でもあるのかな。
ストーリーも邦題を素直に受け取った感じが丁寧に描かれている。
善い人間でも、人間だもの。
弱いし、揺らぐし、変わる。
それでも変わらない事実や来歴、時間の流れ。
そしてそれだけでも語れないのが人と人との巡り合わせによって起きる様々なケミストリー。
人生なんて諸行無常で因果応報、気持ちよく乗り越えるには相手も自分も受け入れ、受け止め、受け流す、そんな愛が必要だ、というだいぶ仏教的な?理解で良いかしら??
とにかく画と演技に脱帽。
ヴェンダースもう老年巨匠の域だなあ。