ひでG

ルイの9番目の人生のひでGのレビュー・感想・評価

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)
4.0
公開時やフィルマークスのスコアも低評価なんだけど、僕はすごく面白かった。
時間の関係で2日に分けて観てしまったんだけど、劇場で鑑賞してたらもっと高得点あげてたかも!

いろんな意味でジャケとか予告編とかと違う!
実態が掴みにくい。想定外を楽しめるのも
この映画の魅力!

だから、ネタバレ絶対NG。具体的なことは書けないので、良さがどこまで伝わるか?

上手い例えが浮かばないけど、
例えば、休日の朝って、いつもの時間に目が覚めちゃってから、ふと
「このまま起きることも寝てしまうこともできる」と思うと、すごく楽しい!
この楽しいまどろみ、みたいに
劇中ほとんど昏睡中のルイだけど、
彼には選択権があるのだ!そして、それを楽しんでる!

昏睡と意思決定
愛情と憎しみ
過去と未来
独占愛の行き着く先は
母性と父性
科学とサイコの世界

など、表裏な事柄が、その都度形を変えて、画面を漂う。

予告編で出てた、9歳までに何回も死にかけたエピソードは、開始直後にボンボンと紹介されちやう。

あとは、ルイのお母さん、担当医師、姿を消した父、元カウンセラー、、

だけど鍵を握っているのはあくまで昏睡中のルイ。

彼らの運命は!

この手の精神世界を描いたものって、解答編でがっかり🤷‍♂️て、多いけど.

これはかなりの皮肉!
かなりの衝撃!
そして、事件の解答編にも、かなり納得したよ、そーゆーのもあるかもなって。

ルイを演じてる子役さんの雰囲気もいいし、何より、
母親役のサラガトンの美しさ、危うさ、
やばいよ、ほんとに。
綺麗な無垢に見える花には、恐ろし過ぎる毒がある!

もう一回観たいよ、しっかりと。
結構お気に入りの一本でした!
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