ワカメマンよ…(涙)
赤子の頃から事故が絶えないルイ。9歳になったある日ピクニック行った先で崖から落ち昏睡状態になってしまう。その日から父親が行方不明に母親の元には脅迫状が送られる、という奇妙な出来事が起こり始める。
おや?彼はピンクマン(ドラマ「ブレイキング・バッド」)だよねって気がついてからは、どうしても彼がロクデナシには思えなくて、もしかしたら…って考えてたら…オチは読めちゃった、けれど、しかし後から思い出すとじんわりメンタルな描写がエグいのでは。
ダイレクトじゃないけれど、じわじわとくる系。
不幸だったのはルイが聡明過ぎたこと。9歳なら世界はまだパパとママで構成されているものだもの。察しが良い子供というのは時には辛い。
ラスト怖い!
パスカル医師逃げてー!と思うものの、一発の代償は大きかった…南無。
このイヤオチはまさにアジャ監督、血飛沫も監禁も無いけどやはりねという感じ。
子供目線と大人目線の展開が交互に進行することで、ルイの聡い性質、期待に応えようとする健気さ、実は父親が盾だったという事実に泣きそうになる。
9番目の人生は自由に生きろよ、ルイ。