ゆっきー

友情のゆっきーのレビュー・感想・評価

友情(1974年製作の映画)
4.0
イヴ・モンタンとその友人のレジアニ、ピコリ、ドパルデューとそれぞれの妻、愛人、友人たちの互いの心が離れたり、近づこうとしたりする話。
傑作。会話のテンポが異常にはやく、トリュフォーがこの映画を大好きなのも納得。

窓越しとかガラス越しで、登場人物がサイレント映画的にふるまうとこトリュフォーっぽい。あと、ガラスに反射した映像の使い方が巧い。冒頭のカトリーヌとの電話シーンがそう。

最初から最後まで画面に一切登場しない登場人物について、固有名詞でベラベラしゃべるのも特徴。これ、彼らの友人関係の歴史とか広がりをあっさりこれで演出できてしまう。

しかしこの映画のイヴ・モンタンの年=たぶん50くらい になって、愛人も妻も仕事も一気に失うのはつらい・・・ 子供もいないし。 自分の人生に置き換えるとヤバい。 多分俺は50になっても風俗に行きまくっているだろうがむなしくなりそう。どうしよう。

ラストの希望くらいもってもいいじゃないか ってせりふ好き。 ええやんか。でも、希望というよりは期待としたほうがなんかダメージが少ない。
期待くらいしてもいいじゃないか。
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