あきしげ

ロック・ザ・カスバ!のあきしげのレビュー・感想・評価

ロック・ザ・カスバ!(2015年製作の映画)
2.5
水のビル・マーレイ、油のアフガン文化は混ざりません。

良かった点。

・ビル・マーレイの楽しい立ち回り
・アフガンを軽く捉えた物語の展開
・小銭稼ぎブルース・ウィリス健在

悪かった点。

・ズーイー・デシャネルがもっと見たい
・ケイト・ハドソンの場違い感が拭えず
・サリーマの登場があまりにも遅すぎた
・ビル・マーレイとアフガンは合わない

ザ・クラッシュの曲がタイトルとなる。
アフガニスタンの文化にロックを降臨。
明らかに水と油の関係であるテイスト。
これをどうやって融合させていくのか。

その役目を担ったビル・マーレイ。
アメリカにいる時はハマっていた。
安っぽい言葉の連続は似合いすぎ。
それにしても年を食ったと再認識。

ズーイー・デシャネルの出番は序盤だけ。
歌声とメイクの崩れた顔を披露して退場。
もう少し何かやると思ったのに消滅した。

代わりにケイト・ハドソンが登場。
アフガニスタンに合っていません。
アメリカに戻ったような印象です。
そりゃ、列を成して待つだろうな。

小銭稼ぎのブルース・ウィリスも登場。
なんだか最近の彼を反映した傭兵の役。
主演より脇役でそれなりの金をもらう。
最近はそんなイメージしかありません。

そして、肝心となるサリーマ。
リーム・リューバニが演じる。
歌声は上手いけど、それだけ。
魅了を語るのに時間が少ない。
そもそも積み重ねが足りない。

アフガンは戦火の地で安全ではない。
そのはずなのにまったく感じません。
ビル・マーレイの軽さが逆効果です。
それを狙ったとしても間違えだろう。
社会風刺にしたいのかもしれません。

アフガンを選んだ意味が分からないです。
別にインドネシアでもアフリカでもいい。
それぐらいアフガンに意味合いを感じず。
あきしげ

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