ユ

トイレのピエタのユのネタバレレビュー・内容・結末

トイレのピエタ(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

杉咲花ちゃんの演技で
彼女の危うさや、希望を見出せない行き場のない怒りが、ひしひしと感じられてこちらが辛くなるほどだった。

しかしまた、美しく魅力的で、大好きになった。

野田さんと交わされるプールでの口論での台詞が私にも突き刺さるトゲになった。

「自分で生きることも死ぬこともできないだけじゃないか」
そう、そんなことは分かってるんです、、、。

野田さんの演技も好きだった
あまりに自然体で馴染んで、野田さん本人の物語かのようだった。

あの歌を口ずさみながら、彼はなにを思っていたのだろう。

ピエタの絵は圧巻だった。
絵を描いてみたくなった。
絵心ない芸人なりに描いてみようかな(笑)


ラストシーン。
彼女はどこにも行けないまま。
すぐそこに広がる道。
立ち入り禁止の、黄色と黒の縞模様でで仕切られた道。
ひとりぼっち。

切なすぎる。
彼女は強いけれど、あの胸糞悪い家から逃げる勇気を持てるだろうか。


ただ!ラストのビデオで野田さんが
「俺、いま生きてます」的なことを言う、、、、いやだ!!!
見てれば分かるよ!!!!!言わんでいい!
言って欲しくなかったけど、それをリリーさんにどうしても伝えたくなったってことにしよ。

あと、野田さんがきてるTシャツ。
LIFE、JESUS、
あと途中できてたのがわからないな
Tシャツ、めちゃ重要だったのでは?
ユ