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チャッピーのkasparのレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
4.0
いつものように大作は全く知識がないので、うっすらとした宣伝の記憶で、どーせリアルスティールみたいな感動系の王道もんなんでしょ?っと思って見てしまったので、あまりのイカれ加減にビックリ!
いや、もしかしたら意図的なのかもしれないんで、イカれてるという言い方は失礼かもしれんけど、ラストのまるで当然であるかのように、葛藤もなくラインを踏み超える様は、流石にイカれてる以外の言葉が思いつかんよ!
でまあ、意図的か天然かは不明ではあるけれど、内包している(してしまってる?)人類にとって途轍もなく大きなテーマを、こういう形で描いたことは、個人的にはすごく意味があることのような気がするので、かなり満足したと言わざるを得ないのでした。
2045年問題やったっけ?ただの絵空事ではなく、現実味を帯びてきているテーマだけに、今までの定番であった「それでも入れ物にこだわる」であったり、「どちらがいいのかはあなた(観客)が考えてください」という問題提起にとどまる結末ではなく、さも当然のようにこちらを選びますという突き抜けた結末なのが怖すぎてイカれ過ぎてサイコーじゃないか!
人間性や倫理についてコツコツと積み上げておいて、「そんなもん糞食らえ、だから人間はダメなんだよ!」っと、全部ひっくり返すとか、いやー笑った笑った。
そりゃ、アメリカでは不評なのも当然でしょ、自分もそこは全く支持はしませんけどね、褒め言葉として「イカれてるよ!」っと言いたくなるよね!
※あくまで個人的な感想です。
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