氷菓子

チャッピーの氷菓子のレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
5.0
2015年をこの映画で締めくくるのは贅沢が過ぎる それに、多分この世で一番2015年らしい映画なんじゃないか
そもそもブロムカンプの映画を観るのも初めてだったからそう高い期待もなく、アクションアクションの冷めた映画だろうとか思いながら観始めたのだが、結果的には嘘だろってくらい人間愛が詰まっていて泣き所しかなかった。嘘だろ。それが嘘じゃなかったことを再確認して、再び涙を流す

自分の中で「面白い映画を作る上で一番手っ取り早いのは未来を描くことである」みたいな一つの考えがあって、それは娯楽作品であると同時に社会批判も兼ねることができるからなのだが、この映画はそれを完璧にこなしていた気がする
近年恐れられ始めているAI問題を、「もしも感情が宿ったら」という、逆説的であるがもしかするとその先の先にあるかもしれない未来でもあり、面白さと怖さが共存している。それを「成長」も交えてめちゃくちゃ丁寧に描いてしまったせいで、あまりにもチャッピーが可愛すぎて、この映画を思い出す度に泣いてしまいそうである
実は数日前に『ホワイト・ゴッド』を映画館で観たのだが、その要素もバッチリと入っていながらそれだけで終わらないどころか、色々とこの映画の充実っぷりはちょっと流石すぎる
チャッピーを中心に人の想いが連鎖されまくっていている SFなのに人間味が溢れているなんてあまりに理想的すぎないか ラストの急展開もここまで丁寧に描かれると全然違和感がないし、ちょっと映画として完成されすぎているので、色々と怖い。ブロムカンプ怖い。
良いお年を、チャッピー