Rei

チャッピーのReiのレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
4.6
第9地区の感動から何年経ったんだろう。
やっぱりこの監督の作品は魅力的。
序盤のヘリからポリスロボットが出動するシーンからもうワクワクしてる!
どこか懐かしい日本のアニメの雰囲気を醸し出す画。
今の洗練された美しい流線形には無いカッコよさ、廃墟や鉄屑の持つファンキーな感じのデザイン。
そして監督のメッセージ、
繊細な魂の愛。
ブルーハーツの「どぶネズミみたいに美しくなりたい」のフレーズの様な。

生まれたてのAI搭載スーパーロボット「チャッピー」にはダディが3人、ママが1人。
彼らから多様な価値観と、愛される喜び、大人のズルさ、そして死の恐怖を覚え、人生を学んでいく。
時にははしゃいで、時にはいじけたりしながら。
特にママに絵本を読んでもらうシーン。普遍的な愛によって自己肯定感を学習する、いわゆる自我の目覚めを感じるシーンは秀逸で、表情や台詞もないのに、なんとも言えない感情の芽生えを感じてジーンとします。

最後は第9地区同様
やっぱりインテリはそうなるのね笑

大好きな世界観の大満足映画でした。
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