2019年16本目。全国一斉試写会にて。
オモチャの幸せはひとつじゃない。
ある日ウッディ達の持ち主ボニーは、新しい友達を文字通り"作った"。使い捨ての先割れスプーンから作られた新しい友達"フォーキー"は、自分がゴミだと信じて疑わず、ゴミ箱に飛び込んだり、脱走を試みる毎日。
そんな中、ウッディ達は出掛ける事に…
ひょんな事から、ウッディは離れ離れになったボーピープと再会する。
完璧な完結編と謳われる『トイ・ストーリー3』。3部作でウッディ達の物語は完結したと思われていた中、制作された続編『トイ・ストーリー4』。
1〜3がウッディ達とアンディの物語。3でアンディのオモチャ達はボニーに受け継がれ、4ではよりウッディにフォーカスした描き方になっていると思いました。
持ち主の事を常に1番に考え、いつも一緒に居る事を第一として来たウッディは、3で持ち主と一緒に居る事より、友達と一緒に居る事を選んだ。そして今ではボニーの成長を見守っている。
一方で1人で強く生き、広い世界を知ったボーピープ。１つの家の中でずっと過ごして来た、狭い世界しか知らないウッディ達とは違う価値観を彼女は持っています。全く違う考えを持ったボーピープとの再会が、ウッディに何をもたらすのか。これまでより、オモチャ達の幸せとは何かというテーマについて、フォーカスしている作品です。
フォーキー、ダッキー&バニー、デューク・カブーンなどと言った強烈な新しいオモチャ達。それぞれがとても濃くて、強烈に印象に残ります。なぜ2以降ボーピープが出て来なかったのか。その理由も明かされます。
プロの声優では無いフォーキー役の竜星涼さん、ダッキー&バニー役のチョコレートプラネットのお2人の声の演技がどうなのか気になっていましたが、実際観てみると全然引っ掛かる所はなく楽しめました。皆さんとてもお上手で、トイ・ストーリーの世界観に没入出来ました。
主題歌を担当されたダイヤモンド☆ユカイさんも仰ってましたが、今作は少々チャレンジングな内容になっていると思います。アメリカでシリーズ史上No.1のオープニング成績を記録したと言う事は、ウッディ達が進む結末を観客は受け入れたと言う事でしょう。
随所に笑えるポイントがあり、楽しく鑑賞出来る作品です。ネタバレになるので触れませんが、個人的にはもっと欲しい要素がありました。そういう点を含めて、3の方が好きですが、4も今まで通りピクサーの傑作である事は間違いないです。コアなピクサーファンが思わずクスッとしてしまうであろう、あのキャラの登場もあります笑
