続編4作目。
おもちゃのアイデンティティを考えさせられる本作。
前回までのおもちゃの持ち主は男の子のアンディから、女の子のボニーへ。
ボニーが使い捨ての先割れスプーンで作った「フォーキー」が一番のお気に入りに。
既存のおもちゃではなくても、子供が夢中になって遊ぶものが大切。
「フォーキー」は自分は使ったら捨てられる物だとおもちゃの自覚がなく逃げ出してしまう。
ウッディはボニーには顧みられることはないが、持ち前の正義感から探す冒険に旅立つ。。
子供と共にいて遊んでもらえるおもちゃもあれば、持ち主のいないおもちゃ、持ち主を願うおもちゃ。様々なおもちゃの生き方に触れ、ウッディの価値観も変わっていく。
9年前に別れた陶器人形のボー・ピープが、すっかり自立心が芽生えて現代女性らしい強さを身に付けていて、昔ながらのウッディを刺激する。
古臭いアンティークショップ、屋外の移動遊園地も煌びやかで見応えがある。
おもちゃ達が助け合うヒヤヒヤする逃走劇も楽しいが、今回切ない展開。
子供が大きくなるにつれておもちゃの在り方も変化していき、どう生きるのが自分らしいのか模索する。
子供だけでなくかって子供だった人には共感出来るおもちゃとの関わり方。
美しい映像に添えたメッセージが心に染み入る。