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トイ・ストーリー4のmittskoのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
5.0
完璧ッ! 欠点ゼロ、良いところしかない大傑作! 鑑賞中、ずっと舌を巻いてた… こんな作品が作れちゃうなんて!

他のどのおもちゃ達よりも子どものことを考え、そしていつも子どものため、仲間のために先頭にたって身を削ってきたウッディ… そんな彼だからこそ、新しい船出に祝福を送らざるをえないのだ…!(*´ω`*)

ウッディはもう役目を果たし終えたんだろう… それはそれは見事に、おもちゃとしての道を歩みきったのだろう… そして、おもちゃとしてはもう過去のものになったのだ… 彼はなにも変わらず、最高のおもちゃのままだし、子どもたちもまた変わることなく、元気で朗らかなまま… しかし、ウッディの天命は果たされたのだ… 歩むべき道を完全に歩み遂げたのだ…(*´ω`*)

ウッディの後に続く者はいるだろうか… 彼の真心と魂をひき継ぐ者はいるだろうか… きっといるだろう… もし彼がなにかを完遂したのなら、そういう者は必ずもたらされることだろう…(*´ω`*)

ボクは『トイ・ストーリー』シリーズの大ファンだ。BDボックスも持ってる。世界映画史にのこる傑作だと確信する。でも… それでもなお、ボクの心の奥底にはほんのりと不安が(不満というより、不安が)陰っていたんですね。それは、「おもちゃはおもちゃとして、おもちゃのあり方を達成する」という大正解の在り方なんです。そこに無いのは、運命や宿命を果たした「後」の物語だったんだなぁ、と この第4作を観て気づきました。その開眼の体験は、ボクにとって圧倒的でした。

以上のような感想を書き連ねてきて、ボクは初めて気づいた。本作が描いていたのは「おもちゃの死」である、と…(*´ω`*) 勿論、本シリーズのおもちゃは年老いない、死なない。そんなおもちゃの死とはどのようなものでありえ、そんな死の中でも最高の、ウッディに相応しい死とはどのようなものか… 本作が描いたのはそれだったんだなぁ…
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