トイ・ストーリー４のあくとるのネタバレレビュー・内容・結末

まず、当然ながらアニメーションに関しては文句なし。
まるで実写のような質感。
また、ユーモアやホラー、切ないドラマのバランスも見事。
Pixar印の超絶クオリティー。

問題はストーリー。
これは予想していた以上に賛否が分かれそうな攻め具合。
正直モヤモヤはしましたが、自分は『これはこれであり』という肯定派です。
序盤の相手されなくなったウッディが、それでもボニーを心配して止まない姿を見るだけでも切なくて涙腺に来るものがあります。
ウッディに思い入れがあるほどキツいラストかもしれません。
ただ、ウッディの引退としてはこれ以外無いのでは…。
おもちゃとしての使命はしっかりとフォーキーへ継承。

自分は『トイ・ストーリー×リメンバーミー』的な話かなと思いました。
ラストのボーやウッディたちはおもちゃの役目を果たして成仏した(捨てられ忘れ去られた)のをソフトに"旅立つ"という表現にしているのだと解釈しました。
どんな価値のあるおもちゃであったとしても、あくまでも子供に『飽きられて忘れ去られればお役ごめん』というドライな結論でもあります。

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一応マイナスポイントも挙げておきます。

アンティークショップの場面が何度も繰り返し出てくるのがちょっと単調で飽きてしまいました。
せっかく遊園地が近いんだから、もっと遊園地でのアクションを見せて欲しかったです。

あと、終盤の『ボニー家族を遊園地へ戻す』件でおもちゃたちの行動がさすがに大胆すぎるというか、もはや隠れる気がないギリギリアウトなバランスに感じました。
その上、『父親を牢屋送り』にするという発言がギャグだとしてもちょっと感じ悪い。

そして根本的な問題。
『本当に4を作る必要があったのか？』と聞かれると正直回答に困ります。
たしかに良くできた作品ではあるのだけど、3までで綺麗に終わっているため、蛇足という意見もわかります。
でも、3の補完として必要な気もするし…。
なかなか結論を出せない一作。