トイ・ストーリー
個人的にはこれ以外に正しい答えは無いと思う。トイストーリー3で大号泣して数日引きずったあの気持ちに整理がついた。
4の結末に向かうために
1〜3があったというのも納得。
完全にやられました…。
今作もやっぱり泣くけど
泣きながら笑ったりもしたし
終始楽しく見ることができた。
次は吹き替えで観よう…!!
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以下ネタバレあります
これはアンディストーリーでもボニーストーリーでもない、トイストーリー
おもちゃ1つ1つに物語がある。
ボーにはモリーとの思い出があり、そこからアンティークショップ、移動遊園地へと転々と自由に生きる道を見つけた物語
カブーンもまた、スタントを失敗した思い出や持ち主との苦い思い出があり、それを乗り越えた先の物語がある
同じくウッディにはウッディの物語がある。
アンディの1番のお気に入りであり
いつでもどこでも側にいて
彼の子ども時代を共に過ごした
けれど3でのアンディとの別れ。
押入れで眠るより、飾ったままでいるよりも遊ばれる事がおもちゃの幸せだと一旦の結論に着地した。
4では、その結論にどこかで引っかかっていたウッディがフォーキーやギャビーとの出会いをきっかけに本当の答えに気づく。
持ち主の1番の友だちになること。
フォーキーにとってはボニー。
そしてアンティークショップで
その日を夢見続けていたギャビー
「子どもと遊びたい、友だちになりたい」という願い。
そんな周りのおもちゃの物語を外から見る事で自分にとってのアンディ、アンディにとっての自分の価値を思い出す。
ウッディはおもちゃとして最高の幸せを味わい、最高の時間を過ごした。
ボニーといる時もアンディの事を思い出す。それほど大事な思い出。
おもちゃの人生を全うしたという言い方は変かもしれないけれど…ウッディはおもちゃと持ち主の関係として最高のゴールを迎えていた事に気付く。人間でいう定年退職みたいなものなのかな。
アンディとの別れの悲しさ、名残惜しさがそもそもの答えだった。
それほど大切に思う存在ができたという幸せ。新しい持ち主の元で遊んでもらい、これから先転々とするよりも、その大切な思い出を胸に自分のやりたい事をやる。
ウッディはこれからはおもちゃとしてではなく、自分の選んだ道を歩んでいく。
それがおもちゃ達の出会い、物語のきっかけを作るお手伝い…というのもウッディらしくて好き。
1からずっと、おもちゃの幸せとは何かを探していたのは、この答えに向かっていたんだなと思う。
これがウッディのトイストーリー。
大親友バズやジェシー、たくさんの仲間たちとの別れは切ないけれど、彼らもまたそれぞれのトイストーリーを歩んでいくんだと思うから、それは納得するしかない。