「昭和枯れすすき」を見て、思い出した!
野村芳太郎監督、松本清張原作のこの名作を!
いやあ、ぞくっとする怖さ、そして、エロさ。
野村監督の演出冴えまくり。
人はちょっと隠し事?秘め事?やましいこと?などがある時に、必要以上のものが怖く見えたり、それに怯えてしまったりすることがある。
まさにそれを巧みに表現しているし、
また視点を変えると、幼い子どもにも殺意があるって、恐ろしいテーマも本作は含んでいる。
いわゆる不倫もの。子持ちの未亡人岩下志麻と既婚者加藤剛が関係を持ってしまうのだが、岩下志麻の色っぽいこと、エロいこと、
こりゃ、参っちゃうよ!
「昭和枯れすすき」にも、サービスなのかそんなシーンがあるけど、全然ちゃうわ。
こっちや!
岩下志麻のラブシーンはまあ、すげ!ですよ。
「エロい」ということが、高貴な褒め言葉に昇華していく品の良さがありますよね。
相手役の加藤剛が、いかにも!って感じで、岩下志麻のエロさをすべて吸収?しているような完全受身の芝居。
変な例えだけど、お笑いの見事な「ボケとツッコミの関係」みたい。
日本家屋の秘め事の何とも言えぬ色気や、毒団子などの日常的なものを怖くみせるあたり、さすがの演出だと思いました。