こぅ

人造人間クエスターのこぅのレビュー・感想・評価

人造人間クエスター(1974年製作の映画)
3.8
スター・トレック シリーズの生みの親、ジーン・
ロッテンベリー製作、リチャード・A・コーラ
監督による、【SF・ロードムービー】。

超高性能アンドロイドを創り出す極秘計画、
[プロジェクト・クエスター]だが、完成直前
だったアンドロイド、クエスター(ロバート・
フォックスワース)は、残りの作業を自分で行い、
研究所から脱走してしまう。それは行方不明の
[創造主]を探す旅…。

OPから程よい緊張感のあるテーマ曲から程よい
緊張感の本編へ。

研究所のセットも中々上出来だが、のっぺら坊から自分で人間らしく、自ら顔や髪を形成する能力は、シュールでご愛嬌。実際、途中から急にロバート
本人になってしまう。

兎に角、アンドロイド、クエスターのキャラが、
無害で、終始【ジェントルマン】というのが、
本作の一つの売りであろう。

ジャケ裏に記されている、ハードSFでは無いな。

研究員ジェリー(マイク・ファレル)との友情を
育みながら、人々との出会い、【自分探し】の
旅をするロード・ムービー的で、やはり70年代、
突っ込み所有り、どこかのどかでユーモラスな
脚本。

中盤手前のカジノでのギャンブル・シークエンスは、面白い。


ラストは、この手では珍しく意外(◯◯)で、
あっさり締め、後味も悪くない。
こぅ

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