概念を破壊し新たな価値観を創造させる
・
・
・
留学先のベルギーで大きな失恋を経験したジャグーは、母国インドに戻りテレビ局で働いていた。そんなある日、PKと呼ばれ神様を探している男と出会うジャグー。この何気ない出会いが大きな奇跡を呼ぶことになる。
・
・
インド映画の快作「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラーニ監督と、インド映画界のスターであるアーミル・カーンの再タッグを組んだ本作はやはり裏切らない。
観終わった後に訪れる多幸感。誰しもが幸せになれる作品。長さも感じないほどに、訪れる展開の嵐。インドだらかこそ、成立したであろう宗教の根本と社会問題にメスを入れならがらも、作品全体をポップに包み込み、純粋無垢なPKのキャラクター性が見事にバランスよく調和している。
PKのテーマソングみたいなのがちょくちょく流れるのが、後半クセになり音が掛かるだけで微笑ましくなってしまう、中毒性演出もニクい。
緻密に計算された脚本は、最初から最後まで心情の裏を突いており、そこに噛み合う演出も相まって、言葉を失うほど痛快な映画として仕上がっています!