ひろ

PKのひろのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.7
期待通り、いや期待以上でした。久々に出会った、思いっきり笑えて、泣ける映画。
ウソだろ~って思ったら、実際に観てみて下さい。
期待のハードルをかるーく越える映画ですから。
通常の上映回だったのにも関わらず、終演後にあちこちから拍手が起こっていて、映画でもホントにこういうことがあるのかと驚きでした。
もっとヒットしても良いのになあ。

批判や皮肉がもっと間接的なのかと思ったら、ド直球に表現されていて。中には爆笑もあり。ただ、綺麗事だけじゃない、あの悲しい一件も生々しく痛々しく表現した所に、監督の本気を感じます。

この話どう収束させるんだろう、そして中盤には若干中だるみを感じてしまう部分もあるなあと思っていたら、突発してしまう、とある事件。そこから物語がグイっと動いていく終盤。あの中盤での出来事が後々効いてくる。これこそがラージクマール・ヒラニ節、見事!
終わりまでの約30分、悲しみと切なさと感動と安心と喜びと…ごちゃまぜになる思いで涙が止まりません。そうなるかぁ!!

心がきれいな、素直な人は強い。いや、それは信仰にもつながる両刃の刃でもあるのか…深い。

世界の矛盾を痛烈に批判する社会派映画であると同時に、そばにいる人を大切にしたくなる、素敵な映画です。
ひろ

ひろ