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PKのcのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
3.5
可笑しさと、伝えたいこと、宗教と神、このバランスが絶妙の映画でした。
最初好みではないなぁと観始めましたが、
いつの間にか、ぷぷっと笑っていたり、PKの話に聴き入ったり、泣いてしまったりでまんまとアーミルカーンに引き込まれました。


PKと呼ばれるアーミルカーンの宇宙人が、
元の星自分の家に帰りたいがために一生懸命神様を探す。
ヒンドゥー、イスラム、キリスト教等の神様、それぞれの宗教の違い、皆口を揃えて神様が、、神様に、、、と言うが、訓えも、しきたりも全然異なっている。
PKは神様に帰して欲しいという願いを聞き入れてもらうために、一生懸命忠実にかたっぱしの宗教儀式をこなしていく。。。

アーミルカーンのキモい可笑しさと、純粋無垢で切羽詰まった切実さがコミカルで面白い。
金を落としたらあわてて拾うのに、コンドームだと知らんぷりするのはなぜ?
結婚式は盛大にするのに、SEXは内緒でするのはなぜ?
僕の星ではウソはない。地球では気持ちと言ってる事が違う!
PKのズバリ本質を突いた疑問。


そして、とうとう、ヒンドゥー教のエセ導師と対決を迎えるまでに。
「あなたの神様は賄賂を受け取り、嘘の約束をする。金持ち優先で、貧乏人は待ちぼうけ。恐怖で操っている神だ。」
「誰がどの宗教なのか印でもあるのか、違いを作ったのは人間で一番危険な間違いだ」
神様と宗教をとことん追求したPKから出た結論は、否定でも批判でもない単純明快な答え。
愛と嘘をつく事を学んだpk,
面白く素晴らしいSFでした!
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