事故や事件の現場を激写してテレビ局に高値で売るパパラッチにビジネスチャンスを見出し男がエスカレートする話！
これはイヤな話でしたね。人の不幸は蜜の味、をどんどんビジネス展開していき、なんの良心の呵責もない不穏なパパラッチを演じるジェイクギレンホールが見事でした。主人公の行動原理に何の複雑性もなく、ただ儲けてのし上がりたい気持ちだけなので、こちらも何の良心の呵責もなく嫌がれるという呵責ゼロ領域。マジでてめえいい加減にしとけよ！て遠慮なくキレられます。なんかこういう悪いことする時だけやたら行動力発揮する人、いるよね実際。
ので、作品の質的に怖いとかドキドキとかより、やめとけよお前て感情の一枚岩なので、そこまで突き刺さり後味として引っ張るものもありません。ド派手なカーアクションを抜くと世にも奇妙な物語の１話にまとめられそうな。重そうに見えますが結構軽くこなすことのできるスナック的映画だったな、て印象です。
ジェイク・ギレンホール、端正だからこそ役柄的に顔圧が凄い。途中からひつじねいり（マセキ芸能社所属）の細田かと思うほどのフェイスプレッシャーでした。
