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ナイトクローラーのKHのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

あの常時ひん剥いている目がいいイカレ具合を演出している。

コソ泥の主人公ルーは自尊心だけは人一倍ある小物系クズ。盗んだ銅線やらマンホールの蓋やらを売った帰り事故現場に遭遇する。そこにハイエナのようにやってきたカメラマンたちを見てルーはあることを考え、即実行し小物系クズから大物系クズへと進化していく。

うんうん、いいクズっぷりですね。いや、厳密にはクズではないかな、極端な利己的な考え、命よりも金は重いを地で良く男それがルー。
銃撃戦で人が死のうが、火事で人が焼け死のうが、金になる映像が撮れればどうでもいい。しかしその殺される人間は貧困街や治安が悪い個所では映像に迫力がない、ねらい目は富裕層が弱者に殺される事件や事故、そのためだったら相棒(まぁ元からそんなこと思ってはいないだろうけど)の命だって利用しちゃう、でも熟女専。
これの怖いところってのは現実も、まぁ死人とかまではいかないけどマスコミなんてこんなもんだってことですよね。この映画だって実際グロいほうが視聴率良いんだし、まぁ人の不幸は蜜の味といいますが、世論が見なければ利己的な男なんでルーだってこんなことはやらないわけで、結局はマジョリティが心の深淵には人の不幸を見たいって気持ちが強いんでいつまでもこんな仕事はなくならないのでしょう。
この映画のオチ的にも人の不幸を扱う商売は金になる的なオチだったので。
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