ぶちょおファンク

ナイトクローラーのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★3 終盤★3.5

基本軸はM.スコセッシ監督『タクシードライバー』っぽく、
主人公が凄惨な事件現場のパパラッチという職で生きる意味を見つけるのは、喧嘩をすることで…っというD.フィンチャー監督『ファイト・クラブ』っぽい。

上記2本はオレのベスト映画の1位と2位でして、
その系譜の雰囲気を持った本作は嫌いではなかった。
J.ギレンホールの佇まいはまさに現代社会に生きる不器用で狡猾な『タクドラ』のデ・ニーロ演じる主人公【トラヴィス・ビックル】に見え演技者として素晴らしかった!

ただ確かに情報化社会での“報道”の在り方や“ヒトの不幸は蜜の味”という皮肉はええんやけど、
序盤での数々の彼の犯罪行為がクズでサイコというキャラ認識をさせるだけにしか機能しておらず犯罪としてはなおざりで、
まあそうなるでしょうね…っという展開で特に驚きもなかった。

過熱する報道が、危険な現場での高揚感が忘れられず普通のヒトが徐々にエスカレートし…とかならもっと恐怖を身近に感じるかもやけど…。
しかしこんな根っからのサイコ野郎(悪魔)が世にはびこって…って皮肉の怖さもまた有りなのかもですね。

2018年35本目