いつからだろう?
テレビの報道番組を観ててふと思った…
映像が流れるバックでアナウンサーがニュースを読んでいる…そして犯人や被害者が発言したとされる部分をそのアナウンサーではなくプロの声優と思われる人が声をあてる…
「まさか…そんな人とは思いませんでした…ちゃんと挨拶もしてましたよ」
「私はそんなことをした覚えはない…誰がそんなことを言ってんるんですか?」
以前はこんな演出はなかったはず…今やどの局でもこのやり方だ。
これってどうなんだろう?だって言い方じゃないか…演出によってその人のイメージを固定させられる恐れはないのか?
報道なんだからアナウンサーが感情を込めずに読むべきものじゃないか?
どうしてこんな風に変わったのか?それは観ている我々が望んだからだ…
この「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールをあなたは異常だと思うだろうか?
もう、狂気に取り付かれてるとしか思えない…彼の撮る映像はエスカレートしていく…
果して彼がおかしいのか?それを要求しているテレビ局がおかしいのか?…そしてそんなテレビを求めてるいるのは我々視聴者なのである。
人が求める刺激はどんどんエスカレートしていく。
これって全然…異常な物語ではない…テレビや映画を観ている私たちの物語りでもある。
テレビで幼児虐待で逮捕された人物の発言を声優が声を当てている…
「しつけのつもりでした…殺すつもりはなかったんです」
そのとぼけた女の声に思わずカッとする。
こんな親…ぶっ殺してやればいいんだよ!