M少佐

ナイトクローラーのM少佐のレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
4.0
 「こそ泥には仕事はやれんよ」

粗筋はフィルマにあるわ、それから、一番に連絡して!⬆

ゲッスイわぁ~。
とにかくゲスの極み自己中のトンデモ成り上がりストーリー。
題名の通り、落ちてるものは何でも嘗め尽くす、貪る、搾り取り捨てる…主に夜。
それが皆が大好きなゴシップネタを集めるニュースハンター(←こんな言葉は無い)なのだから、相当にタチが悪い。
倫理観は無いし犯罪も自分の為なら正当化、同業者を嘲り食い物にすら平気でする。
雇った若者すら人間扱いしない。
嘘とプライドに固められた薄っぺらい男に乗せられて彼の録ったデータに高値をつける、テレビ局の人間には失笑を覚える。
でも、求めるものには貪欲な人間の性を見て、ふと我に帰る。

ラストで脱力すると共に、世の不条理について考えたり しません。

ここからは、私の過去の話。
たまたまテレビ番組制作者と知り合った。
彼は色々なドキュメンタリーを各テレビ局に作って提供していた。
それこそ、どこかの車窓だとか、教育したいテレビの動物ドキュメントを録っていた。
言ってもフリーランスで根なし草を自慢しているような男。
もちろん、この映画より前の話だが、どーにも胡散臭い男で、それこそギレンホールの目をしていて、隙あらば何かを奪ってやろうとしている魂胆は見え見えだった。
案の定、金を貸してくれだの、カメラを担保に云々、これからデカイ仕事をすると嘘八百。
面倒くさいので、数度酒を奢り、引っ越してそれっきり。
風の便りで、刺されたそうだ。

何故、こんなことを書いたのか。
ラストを見て何となく。
M少佐

M少佐