おおう。おおおおう。
ジェイク・ギレンホール・・・！
JOKERのヒース・レジャーもすごかったけど、このジェイク・ギレンホールの演技もすごい。
「これがサイコパスか」なんてぼんやり考えてしまった。
主人公のルーは静かなんだけど、静かを装ってる感じがする。慌てるのってかっこ悪いじゃん、みたいな。澄ましてる感じ。狡猾という言葉がしっくりくる。動物的な何か。
けど、狡猾だけじゃやっていけなくて、何か間違ってて「自分はこんなとこにいる人間じゃない」みたいな人生を送っていたのでしょう。ひょんなことから、その後天職となる事故映像のカメラマンに。
手持ちのホームビデオでちょろちょろ歩いて、でも遠慮とか気遣いは全くなく現場に入ってく。むしろ現場を作っちゃう。警察とか救急隊に怒鳴れても「何怒ってんのこの人」的な。
車をかっ飛ばしても、凄惨な事故・殺人現場を見ても、excitedなんだけどワクワクとかじゃない別の感情が彼の中にある。なんて言うんだろう・・・
ビリビリ凍てついてくような青い何か。炎とか赤ではなくて。
お前、マジ、頭のネジぶっ飛んでるだろ、っていう。
でも他の人が言うような胸糞悪さはわたしは感じなかった。
「サイコだなぁ」っていうのが終始頭の中に浮かんでたくらい。
そしてラストシーン。
ああ、これは彼のサクセスストーリーの映画なんだ、ってやっと気付いた。
倫理がどうとか、法律がどうとか、そんなのはサクっと流れてくんだ。っていう。
良い映画でした。
