FOURFINGER

とうもろこしの島のFOURFINGERのレビュー・感想・評価

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
3.8
戦争を背景に人のあるべき姿というか本質を描いたお話です。尚且つ無駄がない!おじいさんと孫娘、敵対する怪我した兵士ってのも丁度いい。おじいさんという年代・性別を主役にしたのも生きる術を知っているのに相応しい年代ですし、ほっそりした思春期の孫娘を持ってくるあたりも…ね。衣食住、性の芽生え、人間の本質ですよね。着替えるのも少し恥ずかしい、ふくらみかけた胸(自分で言っててちと恥ずかしいのですが)、男に興味を持ち始める感じとかいいですよね。孫娘はね、男とじゃれ合うこの瞬間、作品唯一の笑顔を見せるんですよ。あはは、思春期万歳ってかんじですよね。中洲を選ぶのも戦時中の外界との差や自然の脅威を表すのに丁度いいと思いました。こんだけ台詞が少ないのに心に突き刺さるものが半端ない、素晴らしい作品だと思いました。脱いだら凄いのよ、いや違うな、目力半端ないおとなしい娘とでもいいましょうか。合わせて『みかんの丘』も観てみようと思いました。