よう

とうもろこしの島のようのレビュー・感想・評価

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
2.5
ジョージア(グルジア)とアブハジアの紛争を背景にしつつ、黙々と自然との営みを描いた作品。台詞がわずかしかなく、川にできた中洲で寡黙に作業するおじいさんと孫娘をひたすら見ていく形。

退屈にもなりそうだけど、あまりにのどかな営みとの対比で、銃声や見かける兵士たちが時々うっすら緊張感をもたらすのもあって、なんか見入る。
悠々とした生活に見え、紛争による迷惑もあるが、その中洲だけは情勢の煩わしさから離れた聖域かのよう。
手の傷から不穏さを出してからの終盤。あのシーンの撮影はどうやったんだろう。あくまで淡々とした見せ方だけど、自然の強大さがあった。

寓話的ではあるかもしれないけど、あっさりとした感慨しか受け取れなかった。
あと、少女が肌を見せるシーンがいくつかある。素朴な生という印象ではあるのだけど、露骨に裸になる所もあって、そこは気にかかる。要らないといえば要らないし。
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