ぺん

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたちのぺんのレビュー・感想・評価

4.0
戦闘描写を入れることなく、静かに戦争を描いた作品。
廃船の中に一人きりで暮らすイラン系と思しき少年。
その姿に悲壮感は全くなく、釣った魚を売って生計を立てるなど、生きる知恵と力に溢れてます。なんと頼もしい。

その生活を脅かす侵入者たち。
言葉の壁、民族、国家の違い。
いくつもの境界線が彼らを分断していますが、やがて穏やかな触れ合いが芽生え…

登場人物の背景説明はほぼ無く、ほとんど会話もない(登場人物全員、言葉が通じないから)だけに、
ロープやゆりかご、足跡がストーリーを語りかけてくるようです。
それと子供たちの瞳の綺麗さ。これこそボーダレスかと。