Reznor

ワイルド・スピード SKY MISSIONのReznorのレビュー・感想・評価

4.4
大好きなシリーズの7作目を、まさかポール・ウォーカーの悲報を噛みしめながら見ることになるなんて、時系列的に見ると今作の前のストーリーになる3作目を見ていた時にはまったく考えていなかったなぁと、そんなことを思いながら見た。それと同時に、このシリーズがこんなにおもしろくなるとは、3作目の時点では全然思っていなかったけれども。

6作目(EURO MISSON)のラストでハンを殺したデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が、弟の復讐のためにドムたちに迫る。優しいパパになったブライアンが、可愛い息子に「車は空を飛べないよ」と言うそのセリフの響きが余韻を残し、後にそのセリフを覆すように車が空を飛びまくる、まさに「SKY MISSION」な内容。カーアクションの迫力はさすがでした。

冒頭の病院壊滅のシーンからジェイソン・ステイサムの強さがハンパなさすぎて、ちょっと笑っちゃうレベルw そしてどこまでも追いかけてくる彼が、「まってました!」とばかりにアブダビの超高層タワーのエレベーターからジャーン!と登場したところは、なんかもうとにかくニヤニヤしてしまったw(いや全然笑うようなシーンではないんだけれども)。フットワーク軽いなーとw
そして、英国秘密部隊のスーパーエリートの殺し屋よりも強い、ストリート出身のドムの強さたるや...とちょっと思ったけれども、まぁそれは良いとして。ドローンと人間との戦いや、崖から落下しつつある車の中からブライアンが脱出するシーンなども、緊張感があって良かった。

撮り切れなかったポールのシーンを、2人の弟が演じたということは知っていたのだけれど、見ていて「あぁこれはもしかしたら弟かも」と思うシーンがあり、それが不快だったとかじゃなくて、本当にブライアンがこのシリーズに出るのは最後なんだという実感に繋がって、妙に悲しくなってしまった。泣くようなシーンではない場面でも泣いてしまい、まわりの席の人にちょっと迷惑かけたかも。
そしてラストの曲「See You Again」と、並走していたドムとブライアンの車が2つの道に分かれて行くシーンで涙腺が崩壊。本当に良い終わらせ方だった。それぞれの未来のための「前向きな別れ」という、こちら側も納得するしかない、無理やりじゃないラスト。寂しいけど、楽しかったよ。

曲の中に繰り返し出て来る「I'll tell you all about it when I see you again」(今度会った時には、いろいろ話すよ)という歌詞に、ポールへの溢れる愛を感じずにはいられない。