個人的には今一歩ノリ切れない序盤、中盤…
いやいや、ラストで根こそぎ持ってかれた!と言うかチャラされた。締め方としてはパーフェクトじゃないかな?
ジョン・レノンが新人ミュージシャンに宛てた一通の手紙が数十年の時を経て本人の手に渡ったという実話をベースにしたアル・パチーノ主演作品。
年齢を重ねても流石の存在感!破天荒ながら愛さずにはいられない、チャーミングなダメ男を絶妙なユーモアを交えて軽快に演じたアル・パチーノは、今まで見た事のないアル・パチーノだった。(終始、高田純次に見えたけど、笑)
脇を固めるアネット・べニング、クリストファー・プラマー、2人の安定感がそれは素晴らしい。厳しくも温かく応援するホテル支配人と無二の親友でもあるマネージャーをそれぞれ安定の演技で見せてくれる。アル・パチーノとの絡みは強い信頼関係すら感じられたり。
なんと言っても作品を彩るジョン・レノンの楽曲たちが作品に大きく華を添えていた。
人生を見つめ直し、リスタートするのに遅すぎるは無くて、きっかけと勇気次第という事を改めて教えてくれる心温まる作品だった。
いずれにしても「自分の出た映画を見て初めて泣いた」とアル・パチーノが打ち明けたと言うラストシーンは必見!