Sachiko

スノーデンのSachikoのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
4.0
ジャパンプレミアにて鑑賞させて頂きました。
社会派作品なだけに、監督のお話を直に伺える機会はとっても貴重!
大変勉強になりました。
作品内容からして、アメリカの配給会社・マスコミは非協力的であったが、ヨーロッパでは賞賛を受けているそう。そして、アメリカで映画を撮影するにあたり協力者がもう少なくなったため、これは自身最後の劇場新作になるかもしれないとも告白されていました。
監督ご自身もスノーデン氏に取材を敢行し、彼が話した内容に忠実に製作。監督自身の見解は一切入れていないと。
その力強い言葉通り、ほぼドキュメンタリーのような作品でした。スノーデン氏が内部告発に至るまでの過程がとてもわかりやすく、克明に描かれており、ニュース等ではほぼ語られなかったスノーデン氏のパートナー・リンゼイさんとの生活も垣間見ることができる、ドラマとしてもドキュメンタリーとしても楽しめる素晴らしい作品でした。
日本も舞台として出てきており、情報管理が自分の住む国でも行われていた事実には寒気がしてしまいます…。
アメリカの大統領が代わるこのタイミングで、さらに民主党のハッキング問題が話題になっている時にこの作品を観られたのは、とても意味のあることだと思えました。大統領が代わったら、スノーデン氏の身柄はどうなってしまうのかな。。。
作品の是非、真偽の判断は観客の皆さんに任せるが、情報を自ら収集・精査し、自分の目で判断していってほしい、という監督の言葉は忘れずに日々の生活に向き合いたい…と思わせてくれる作品でした。
「シチズンフォー」をまだ観ていないので、そちらを観てからもう一度鑑賞したいです。
(オリバー・ストーン監督は通訳の女性の方、女子レスリング登坂選手にとってもやさしくて、上映前にサプライズで客席に再登場してしまうようなチャーミングな方でした^^)
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